缶飲料

現在販売されている物、あるいはもう店頭では見ることが出来ない懐かしい物など紹介してみます。かなりB級グルメの世界になってしまうかと思います。

ジョージア・マックスコーヒー

MaxCoffee 「利根コカ・コーラ」社限定販売品のため、千葉・茨城両県と栃木県の一部のみで購入できます。日本初の缶コーヒーはUCC( http://www.ucc.co.jp/ )が1969年に発売した物で、真ん中が白で上がコーヒー色、下が赤色の当時の缶のデザインを覚えておられる方も多いと思います。このころの缶コーヒーを実際に飲まれたことのある方は、「ひたすら甘かった」という印象が記憶に残っておられるのではないかと思います。一説によると250mlの缶の中に30g以上の砂糖が入っていたそうです。
 コカ・コーラの製品は米国本社のライセンスのもとで国内に十数社ある地域ごとの「ボトリング会社」で製造されていました。(現在は一部合併されたようです。)
 その中で千葉・茨城地区を管轄するのが「利根コカ・コーラ ボトリング」社です。同社の担当者がUCCやポッカの製品が市場で受け入れられてきたのを見て「コカ・コーラ社も缶コーヒーを販売するべきだ」と提案するも、「コーヒー消費大国」アメリカの本社はなかなか納得しなかったとか。一説には缶コーヒーがコカ・コーラの既存製品の売り上げを圧迫することを危惧して認めなかったとも言われています。そのような事情で、やむを得ず子会社の「利根ソフトドリンク」で独自に開発したそうです。それが「マックス・コーヒー」です。その後コカ・コーラ社が「ジョージア」を全国展開するに至り、いろいろな交渉を経て(訴訟になった、との情報も有るが未確認)、「ジョージア・マックス」という「合体ブランド」で缶のデザインも「上半分に大きなジョージアのロゴとイメージカラーの茶色、下半分がマックスの黄色」という「折衷型」で利根コカ・コーラのエリア内のみで販売されるようになりました。
 なおここまでの記述はニュースグループの投稿記事や複数のWEBサイトの記述を参考に筆者が独自にまとめた物で、裏付けのとれていない情報も含まれています。明らかな事実誤認などありましたらお知らせいただければ訂正いたします。

 最近になって、また缶のデザインが変わり、写真のような黄色一色に戻りました。ただし「マックス・コーヒーのアイデンティティ」とまで呼ぶ人もいる波線はなくなってしまいました。味の方もいつのころからか、次第に甘さ控えめになってきて(それでも缶コーヒーの中では甘い方です)一頃ほどの強烈さはなくなりました。なお、最近はコカ・コーラ社の製品は、ほとんどが全国的に「販売者:コカ・コーラ ナショナルセールス」の表示で販売される様になりましたが、「ジョージア・マックス」の缶の表示は「利根コカ・コーラ ボトリング」のままです。
 このマックスコーヒーは加糖練乳(コンデンスミルク)を使用しているため、独特のミルクたっぷりで甘ったるい味を出しています。この製品については、その独特の味や地域限定の特殊性ゆえかなり前からネット上のメーリングリストやニュースグループでしばしば話題になっています。自宅で「コピー品」を作るレシピまで出回ったらしいですが、まだ発見していません。なお、ニュースグループでの議論はGoogleで、ロゴの下の「グループ」というところをクリックしてから、入力欄に「マックスコーヒー」と入れて検索すると該当記事が数十件見つかるはずです。
(2003.12.17 記)

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